営業代行の費用相場と手法別の選び方
株式会社adding / コトム 営業代行 編集チーム
- FIELD
- 費用・相場
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- 32本
- UPDATED
- 2026年7月22日
営業代行を探し始めると、月額数十万円の提案と、アポイント1件ごとの提案が同じ比較表に並びます。安い方を選べばよいように見えるかもしれません。しかし、二つは費用の払い方だけでなく、外部に任せる仕事と、自社に残る仕事が違います。
比較の起点となる金額は、固定報酬型の公開例で月55万円〜/人、成果報酬型でアポイント1件1.5万〜2万円です。ただし、これはあらゆる案件に当てはまる統計値ではありません。支援範囲、稼働人数、商材の難易度、成果地点によって見積もりは変わります。
先に見るべきは、金額と仕事の範囲。
たとえば、成果報酬型で10件のアポイントを得たとしても、対象外の企業が多ければ営業は前に進みません。反対に、月額固定型で戦略設計や改善まで任せられるとしても、社内に商談を受ける人がいなければ投資が止まります。費用を比較する前に、どの仕事を外へ出すのかを決める必要があります。
営業代行の費用相場は3つの比較枠で見る
固定報酬型と成果報酬型は報酬方式です。一方、フォーム営業型は営業手法であり、同じ分類ではありません。それでも費用の選択肢として並べると、支払額だけでなく任せる仕事まで比較できます。
| 料金体系 | 費用の目安 | 向いている状況 | 契約前に確認する点 |
|---|---|---|---|
| 固定報酬型 | 公開例では月55万円〜/人 | 一定の稼働量を確保し、戦略から改善まで継続したい | 稼働人数、業務範囲、定例会、改善内容 |
| 成果報酬型 | アポイント1件1.5万〜2万円 | 成果地点を明確に定義でき、商談以降を自社で進められる | 成果の定義、対象外条件、キャンセル時の扱い |
| フォーム営業型 | 支援範囲により要見積もり | 対象企業が多く、価値を短い文章で伝えられる | 送信数、除外条件、文面の合意、返信後の体制 |
公開料金にも幅があります。2026年7月確認時点で、ウィルオブ・ワークの営業代行資料には月額固定費型として「55万円〜/月/1名」が掲載されています。成果報酬型では、株式会社完全成果報酬の料金一覧がアポイント1件1.5万円〜、アイランド・ブレインの料金ページが商談1件2万円(税別)としています。
見出しの単価以外にも条件があります。株式会社完全成果報酬の料金一覧には、別途10%のプロジェクト管理費、月の発注額に応じた初期・運用費、発注額分の前払い条件が記載されています。各社の公開価格を比べるときは、管理費、最低発注額、前払い、対象業務を含む総額で確認してください。
同じ「営業代行」でも、含まれる仕事は一致しません。公開価格は相場をつかむ材料にはなりますが、自社の見積もりを確定する数字ではありません。この区別が重要です。
固定報酬型は、稼働と改善に費用を払う
固定報酬型では、月ごとの稼働体制や業務範囲に対して料金を支払います。リスト作成、トーク設計、架電、商談、報告、改善会議など、どこまで含むかは会社ごとに異なります。
成果が出ない月にも費用は発生します。一方で、断られた理由を蓄積し、訴求やターゲットを見直す時間を確保しやすい。短期のアポイント数だけでなく、営業プロセスを作りたい会社には、この性質が合います。
確認すべきなのは「月額はいくらか」だけではありません。誰が何時間動くのか、戦略設計と実行の担当は同じか、定例会で何を改善するのか。ここが曖昧なままでは、安い見積もりにも高い見積もりにも根拠がなくなります。
成果報酬型は、成果の定義で金額が変わる
成果報酬型では、アポイントや商談など、合意した成果が発生した時点で料金が生じます。固定費を抑えて始めやすい反面、「何を1件と数えるか」が費用対効果を左右します。
日程が決まれば成果なのか。決裁権のある役職との商談だけを数えるのか。対象業種や従業員規模から外れた企業、当日キャンセル、既存顧客との重複はどう扱うのか。数字が同じ10件でも、定義が違えば価値はまるで違います。
なお、コトムの営業支援は個別見積もりです。ここで示した成果報酬型の相場は、手法と契約条件を比較するための目安であり、当社の料金ではありません。商材、対象、必要な役割と当社の対応可否を確認し、料金と契約条件を個別に提示します。
フォーム営業型は、少額でも「送る前」の設計が要る
問い合わせフォームを使う営業は、架電や商談代行より小さな予算で検証しやすい手法です。ただし、送信数を増やすだけでは、対象外の企業へ同じ文面を広げることにもなり得ます。
フォーム営業が合うのは、候補企業が十分にあり、商材の価値を短い文章で伝えられ、返信後を社内で対応できる場合です。経営者だけに個別提案を届けたい商材や、説明なしでは価値が伝わらない商材には、別の手法が合うことがあります。
コトムのフォーム営業も個別見積もりです。対象条件、送信対象件数、期間、文面、報告方法を確認し、料金、契約期間、契約形態、追加費用を契約前に提示します。
自社に合う営業手法を決める8つの条件
「テレアポとフォーム営業のどちらが強いか」という聞き方では、判断を誤ります。手法の強弱を比べるより、商材と営業体制の条件が合うかを見てください。
判断材料は次の8つです。
- 商材:相手が得る価値と、購入する理由を整理できているか
- 顧客単価:受注時の粗利と、営業に使える費用の関係が見えているか
- ターゲット企業:狙う企業の条件が明確か。候補数は十分か
- 営業対象の役職:問い合わせ窓口、部門責任者、経営者の誰へ届けるか
- 必要な説明量:短文で要点が伝わるか。会話や個別提案が必要か
- 営業予算:小さな検証予算か、継続的な体制を持つ予算か
- 必要な商談数:少数の条件が合う商談を求めるか、一定数の接点を求めるか
- 社内営業体制:返信やアポイントの後を、誰がどの速度で担当するか
一つめと二つめが曖昧なら、どの代行会社を選んでも採算を評価できません。三つめから五つめは、接触手段を決めます。そして最後の三つが、外注範囲を決めます。
8項目すべてを埋めることが目的ではありません。「まだ分からない」が複数あるなら、それ自体が答えになります。高額な営業代行を契約する前に、条件整理へ戻るべき状態です。
フォーム営業が合うケース
対象企業が多く、問い合わせ窓口や担当者へ、短い文章で価値を伝えられる。返信が来た後は営業担当者や責任者が対応できる。この組み合わせなら、フォーム営業を少量から試す余地があります。
たとえば、候補企業の条件が明確で、同じ課題を持つ企業が広く存在するBtoBサービスです。送信前に対象と文面を確認し、返信内容からターゲットとオファーを直せるなら、少額の検証が次の判断材料になります。
営業リストから始めるケース
社内に営業担当者がいて、狙う企業の条件も明確なのに、候補企業の一覧だけがない。この場合、営業活動まで外注する必要はないかもしれません。
足りないのは、営業の入口となる企業一覧です。条件に合う営業リストを整えれば、自社の知識と既存の営業体制をそのまま使えます。
テレアポ・商談代行・インサイドセールスが合うケース
経営者や役員へ直接届けたい、文章だけでは説明しにくい、初回接点から商談対応まで任せたい。こうした条件では、人が会話するテレアポや、商談代行、インサイドセールスの方が自然です。
必要な説明量が多いのに、送信件数だけでフォーム営業を選ぶと、相手が判断できる情報を渡せません。反対に、短文で伝わる商材へ重い営業体制を組めば、顧客単価との釣り合いが崩れます。
いまは営業代行を使わないケース
商材の価値、採算、ターゲット、社内の受け皿が決まっていない。そうであれば、契約を急がない方がよい状態です。
これは消極的な結論ではありません。誰に何を売るかが決まる前の外注費を止め、検証すべき仮説を社内へ戻す判断です。条件が整ってから同じ8項目を確認すれば、必要な手法と予算は以前より具体的になります。
コトムの見積もりと提供範囲
コトムでは、株式会社addingが相談窓口となり、商材、対象、必要な役割に応じて対応可能な手法と体制を個別に提案します。
フォーム営業では、対象条件、送信対象件数、期間、文面、報告方法を確認します。営業リスト提供では、利用する企業データの出所・利用条件、収録件数、更新日、有効性の定義を見積もり時に確認し、抽出・整備する範囲を個別に決めます。電話、継続フォロー、商談支援を希望する場合も、必要な役割と当社の対応可否を確認します。
料金、契約期間、契約形態、追加費用は、業務範囲とともに契約前に提示します。返信、アポイント・商談、受注・成約、売上、各種率の達成は保証しません。具体的な業務と責任範囲は、契約書・仕様書で定めます。
コトムの相談窓口と責任分界
契約で合意した業務の窓口、進行管理、品質管理は株式会社addingが担います。案件の要件によっては、当社が選定・管理する業務委託メンバーを実行体制に含む場合があります。
一方で、商材知識、対象企業・除外条件、文面・提案内容、受注に関する最終判断はお客様に残ります。業務範囲、成果の定義、料金、解約条件は、株式会社addingと締結する契約で案件ごとに確認します。
発注前に確認したいチェックリスト
見積書を比べる段階では、金額より先に次の項目をそろえてください。
- 商材の価値を一文で説明できるか
- 顧客単価、粗利、許容できる営業費用を把握しているか
- 対象業種、企業規模、地域、役職、除外企業を定義したか
- 「営業お断り」と明記した企業を送信対象から外す運用があるか
- アポイント、商談、受注のどこを成果地点にするか
- 対象外アポイント、重複、キャンセルの扱いを決めたか
- 文面、トーク、対象リストを誰が承認するか
- 返信や商談へ対応する担当者と期限を決めたか
- 週次・月次レポートで何を確認し、何を変更するか
- 固定報酬・成果報酬という料金体系と、準委任などの契約形態を分けて確認したか
- 最低契約期間、税、追加費用、解約条件を確認したか
- 業務委託メンバーを含む場合の管理責任、情報の取扱い、相談窓口を確認したか
- アポ件数や売上が保証される契約だと思い込んでいないか
チェックが埋まらない箇所は、発注を止める理由にはなりません。相談時に確認すべき論点として残します。逆に、成果の定義と社内の受け皿が空欄のままなら、価格を比較しても費用対効果は計算できません。
費用は「契約期間に何を判断できるか」まで含めて見る
見積金額の差が大きくても、その差だけで営業手法は決まりません。小さく始めるフォーム営業が合わない商材もあれば、固定報酬で人員を確保する前にターゲットを絞るべき商材もあります。
契約期間中の件数保証よりも、どの仮説を実行し、どの記録を残し、次の判断をどう変えられるかで選びます。そのために、商材、採算、対象、役職、説明量、予算、必要商談数、社内体制の8項目を先に置きます。
条件が合えば、フォーム営業を小さく試す。リストだけが足りなければ、リストを整える。会話や商談まで必要なら、テレアポや商談代行、インサイドセールスを組み合わせる。条件が曖昧なら、まだ営業代行を使わない。
最初の見積もりを取る前に、この順番だけは決めておくと、安さと適合を混同せずに済みます。