本文へ移動する

BtoB企業リストの作り方|購入・自作・作成代行の選び方

株式会社adding / コトム 営業代行 編集チーム

FIELD
営業戦略
PUBLISHED NOTES
32
UPDATED
2026年9月6日

BtoB企業リストは、会社名を多く集めた名簿ではありません。先に決めるのは、選定基準です。商材に合う理由、対象外にする理由、情報源、確認日を残し、営業担当者が「なぜこの会社へ連絡するのか」を説明できる管理表にします。自作、購入、作成代行のどれを選んでも、この基準がなければ件数だけが増えます。

速さだけでは選べません。対象条件を決められ、調査時間も取れるなら自作。広い母集団を早く得たいなら企業データベースの購入・契約。条件は決まっているが、抽出、公式サイト確認、重複・除外処理まで手が回らないなら作成代行が候補です。

BtoB企業リストは営業先を決める判断表にする

名簿は、入口です。

企業名、住所、電話番号だけでは、営業先として選んだ理由が分かりません。営業文面を個別化するにも、商談後に対象条件を見直すにも、選定時の事実が必要です。

最初に持つ項目は次のとおりです。

項目残す内容用途
企業識別会社名、法人番号、公式サイトURL、所在地表記揺れと重複の確認
対象条件業種、事業内容、地域、規模、利用場面選定理由の説明
根拠参照したページ、該当箇所、情報源再確認と文面作成
確認履歴確認日、確認者、更新日情報の鮮度管理
除外既存顧客、商談中、競合、停止依頼など二重接触と誤送信の防止
次の行動連絡手段、担当、期限、結果リストから営業活動への接続

「従業員100名以上」のような条件を置く場合は、その数字をどの情報源で確認したかも決めます。サイトによって対象時点や集計単位が違うため、同じ列に異なる定義の数字を混ぜないためです。

件数は、後で増やせます。先に少数の企業で、各列を同じ基準で埋められるかを確かめます。

自作・購入・作成代行は、速さより残る作業で比べる

三つの方法には、それぞれ社内に残る仕事があります。無料か有料かだけで選ぶと、後工程の確認負荷を見落とします。

方法向いている状況社内に残る仕事契約・着手前に確認すること
自作対象業界が狭く、社内に顧客知識と調査時間がある情報源の選定、収集、更新、重複・除外確認調査時間、更新頻度、利用する情報の範囲
企業データベースを購入・契約幅広い母集団から条件検索し、社内で選定できる抽出条件の設計、公式サイト確認、営業対象の最終判断収録元、更新日、項目定義、利用範囲、解約後の扱い
作成代行条件は説明できるが、抽出と確認を進める人が足りない条件の承認、サンプル確認、営業実行、結果の共有成果物、確認方法、納期、追加費用、データ返却・削除

自作は購入費を抑えられても、担当者の調査時間がかかります。購入したデータベースは抽出を速めますが、自社商材に合う企業を自動で決めてくれるとは限りません。作成代行は作業を外へ出せても、商材の価値や避けたい企業を決める責任は自社に残ります。

作成前に対象条件と除外条件を一枚にする

リストを作り始める前に、対象条件と除外条件を書き分けます。対象条件だけでは、候補を増やす方向に判断が偏るためです。

対象条件は「なぜ商材が合うか」まで書く

業種、地域、規模は入口です。そこへ、商材を使う場面と確認できる事実を加えます。

たとえば「採用中のIT企業」を対象にするなら、次のように分けます。

  • IT企業と判断する基準:公式サイトの事業内容
  • 採用中と判断する基準:現在公開されている募集ページ
  • 対象地域:本社所在地か、採用勤務地か
  • 選定理由:募集職種と提案するサービスの接点
  • 確認日:求人が公開されていることを見た日

「成長企業」「課題がありそう」のように、確認方法が定まらない条件は担当者ごとに結果が変わります。公開情報から判定できる言葉へ置き換えます。

除外条件は営業上の理由と接触上の理由を分ける

営業上の除外には、既存顧客、商談中、競合、提携先、対象規模外などがあります。接触上の除外には、連絡停止を求められた企業、利用目的の違う窓口、同一法人への重複接触などがあります。

除外理由を「対象外」の一語に寄せると、条件を見直すときに再利用できません。理由と確認日を残し、将来も除外するのか、今回だけ外すのかを区別します。

問い合わせフォームで連絡する場合は、フォーム固有の注意書きや停止依頼も確認します。送信判断の項目はフォーム営業リストの作り方で詳しく整理しています。

情報源は役割を分けて組み合わせる

出所も品質の一部です。一つの情報源では、法人の存在、現在の事業内容、営業先としての適合まで判定が完結しません。

法人番号公表サイトは企業識別の土台に使う

役割は、企業の識別です。

国税庁の法人番号公表サイトでは、法人の基本3情報である商号または名称、本店または主たる事務所の所在地、法人番号を検索できます。CSV・XMLの全件データと差分データ、Web-APIも提供されています。

国税庁「法人番号とは」

法人番号は、社名の表記揺れや同名企業を区別するキーとして役立ちます。一方、基本3情報だけでは業種、現在のサービス、連絡先、営業対象としての適合は分かりません。法人の存在確認と企業識別の土台に役割を限定します。

公式サイトは現在の事業と問い合わせ先を確認する

公式サイトでは、事業内容、拠点、商品・サービス、採用情報、問い合わせ窓口などを確認します。リストへ転記するのは、営業条件の判定に必要な項目に絞ります。

サイトの更新日が分からないページもあります。最新情報だと断定せず、「2026年9月2日に当該ページを確認」のように閲覧日を残します。問い合わせ窓口や規約の利用可否は、実際に連絡する直前にも再確認します。

業界団体・行政の公開情報は収録範囲を確認する

業界団体の会員一覧、自治体の登録事業者、許認可事業者、入札・調達情報などは、特定条件の企業を探す入口になります。ただし、その一覧が業界全体を網羅するとは限りません。掲載条件、対象時点、更新頻度、二次利用条件を確認します。

購入データは出所と更新方法を確認する

母集団の多さは、適合を意味しません。「何万社収録」という件数に加えて、どの情報源から、どの頻度で、どの項目を更新しているかを確認します。利用できるのが契約期間中の画面閲覧だけなのか、CSVで受け取れるのか、解約後に保持できるのかも契約によって異なります。

企業リストは5段階で作る

1. 営業仮説を一文にする

「誰に、どの課題に対して、何を提案するか」を一文で書きます。対象企業の属性だけでなく、商材との接点を含めます。この一文が書けない場合、先に商材と営業方法を整理します。

2. 判定可能な対象・除外条件へ変える

各条件に、情報源と判定方法を付けます。「予算がありそう」のような推測は使わず、公開情報で確認できる規模や事業の事実へ置き換えます。公開情報で確認できない条件は、初回接触や商談で確かめる質問に回します。

3. 少数のサンプルを作る

まず試します。

最初は少数のサンプルで条件を確認します。ここで止めて直せます。対象外が多い、確認に時間がかかる、必要な項目が公開されていないと分かった段階で、条件と成果物を修正します。

作成代行へ依頼する場合も、サンプルを承認してから件数を広げる方が、納品後の全件やり直しを避けやすくなります。

4. 企業識別・適合・除外を順に確認する

法人番号や公式サイトで企業を識別し、対象条件への適合を確認し、最後に既存顧客や停止依頼などと照合します。対象企業を増やす工程と、接触しない企業を止める工程を分けます。

5. 営業結果を条件へ戻す

返信や商談の有無だけでなく、対象外だった理由、担当部署の違い、提案時期のずれを記録します。結果を見て、次回の対象条件、除外条件、必要項目を更新します。

リストの精度を固定の「正解率」として扱うには、正解の定義と判定対象が必要です。数字は、それだけでは品質になりません。測れる項目を残します。対象条件への適合率、情報の確認日、重複件数、保留理由で品質を確かめます。

購入・作成代行の前に確認する10項目

見積もりやサービス資料では、次の項目を確認します。

  1. 企業データの情報源と取得方法
  2. 各項目の更新頻度と最終確認日の有無
  3. 収録企業数ではなく、指定条件に合う見込み件数
  4. 業種、企業規模、所在地などの項目定義
  5. 法人番号、公式サイトURLなどの重複判定キー
  6. 対象・除外条件をどこまで個別設定できるか
  7. サンプル確認と条件修正の回数
  8. 納品形式、必須項目、欠損値の扱い
  9. 利用できる営業手法、契約期間、再利用の範囲
  10. 契約終了時のデータ返却、保持、削除

料金を比べるときは、件数単価だけでなく、公式サイト確認、対象理由の記載、重複・除外処理、追加修正が含まれるかをそろえます。営業代行全体の費用と任せる範囲は、営業代行の費用相場と手法別の選び方で確認できます。

公開情報でも利用目的と取扱いを確認する

法人番号は利用範囲の制約がなく、法人番号公表サイトの基本3情報は企業識別に利用できます。ただし、公開情報を集めたリストのすべてが同じ条件で自由に使えるという意味ではありません。各情報源の利用規約、著作権表示、二次利用条件を確認します。

担当者名、個人に割り当てられたメールアドレスなど、個人を識別できる情報を扱う場合は、個人情報の取扱いも関係します。個人情報保護法は、個人情報を扱う際に利用目的をできる限り特定するよう定めています。取得方法、項目、利用目的、委託・提供関係に応じて必要な対応が変わるため、個別の判断は社内法務や弁護士などの専門家へ確認してください。

リストを発注する前に、選定理由のサンプルを作る

BtoB企業リストを自作、購入、作成代行のどれで用意するかは、対象条件と社内の時間で決めます。方法が違っても必要なのは、企業を識別する情報、商材に合う理由、出典、確認日、除外理由です。

まず少数のサンプルを作り、「なぜ対象か」「何を見て判断したか」「誰を外すか」を社内で確認します。その基準を自社で運用できるなら自作、母集団の取得だけを速めたいならデータベース、抽出と確認まで外へ出したいなら作成代行を比べます。

CotomuのBtoB営業リスト作成代行では、商材、対象企業、除外条件、利用する営業手法を確認し、情報源と必要項目を決めてから候補企業を抽出・整備します。料金、納期、件数、追加費用は契約前に提示し、連絡先の取得や営業成果を一律に保証するものではありません。分かる条件だけで構わないため、営業リストの作成条件を相談するからお送りください。

本記事は2026年9月2日時点の公的情報をもとに、BtoB企業リストの一般的な作成・発注手順を整理したものです。個別の情報取得、利用、営業活動が法令や各サイトの利用条件に適合するかは、実際のデータ項目と利用方法に応じて確認してください。